近隣トラブル
近隣トラブルは、都市や地方を問わずどこでも発生しうる問題です。昨今では、バーベキューを楽しんでいた家族が「音がうるさい」などの仕返しにより殺害されてしまった事件も記憶に新しくあり、ささいな隣人トラブルがこのような重大事件に発展してしまう可能性も0とは言い切れない時代になりました。
隣人トラブルの代表例として最も多いのは、「振動・騒音」トラブルが挙げられます。
「隣人の子供の声がうるさくて落ち着けない…」「些細な物音が気になってしまう」といった事例は、まさに近隣トラブルの代表例だと言えます。
それ以外の近隣トラブルの例としては、
・ごみの分別に関するトラブル
・挨拶に関するトラブル
・隣人が生活音の1つ1つにクレームをつけてくる
・マンションの共有地を巡るトラブル
・嫌がらせ行為
などが挙げられます。勿論、上記以外にも近隣トラブルは当事者の感情から発生する物であるため、近隣トラブルの実例はケースごと無限に存在します。
もし、上記の様な事例を警察に相談したとしても、すぐさま問題解決が図られる訳ではありません。国や自治体、警察などの公的な機関は、基本的に刑法に反しない限り直接問題に介入を行わない「民事不介入」のスタンスに立っているため、これらの問題に関しても当事者間での話し合いによって問題解決を推奨しています。ただ、警察や市役所に相談することによって、見回りの強化や被害についての注意を行う事も期待できるため、困った時にはこのような機関に頼ることも大切です。
実際にアパートやマンションなどの賃貸借物件において近隣トラブルが発生した際には、まずは大家さんや管理会社に相談します。
大家さんや管理会社に介入してもらった上で、相手側と話し合いを行い、近隣トラブルを解決することになります。
仮に話し合いで問題解決が図られなかった場合には、弁護士等に相談を行い訴訟まで発展することもあります。そこまでいかなくても、専門性と客観性を持った弁護士を話し合いの場に設けることによって、お互い納得のいく折衷案を考え出す事が期待できます。